連邦警察は、ペトロブラスによる米国のパサデナ製油所買収に伴う過払い問題に関し、同公社経営審議会議長だったジウマ前大統領らの責任を追及する意向を固めた。4日付エスタード紙が報じている。
ペトロブラスによるパサデナ製油所購入は、2006年に決まった。ベルギーのアストラ・オイル社は同製油所を05年に4200万ドルで購入したが、ペトロブラスは50%購入の時点で3億5900万ドル払った。
今回、連警が調べた結果、同製油所購入を決めた後、ジウマ氏を議長とする経営審議会は、審査らしい審査も行わずに購入を承認したという。
ペトロブラスは2012年に残り50%も購入する必要に迫られ、8億2千万ドルを支払った。
この件の捜査は2013年にはじまり、2006年にペトロブラスの経営審議会議長を務め、捜査開始時には大統領だったジウマ氏の責任を問う報道も行われた。
ジウマ氏は捜査開始当時、同公社国際部元理事のネストル・セルヴェロー氏が、共同経営を不満とする時は残りの株式を買い取るという条件に関する説明を省略しており、アストラ社へ支払う額を把握していなかったと反論していたが、会計検査院(TCU)は2017年10月、当時の経営審議会の責任を問い、役員全員の資産凍結を申請した。
ラヴァ・ジャット作戦の開始はこの翌年で、セルヴェロー氏は同公社内で行われた贈収賄工作で逮捕されている。