先月25日に石川県金沢市で開催された「第20回日本太鼓ジュニアコンクール」で、伯代表として出場したサンミゲル・アルカンジョ市コロニア・ピニャール「飛翔太鼓」が第4位に入賞した。上位5位以内の入賞は今回で3度目。
本大会は、各県で厳しい予選を勝抜いた国内58の強豪チームと海外からブラジル、台湾代表チームを含めた60チームが参加。そのなかで飛翔太鼓は堂々たる第4位に輝き、金沢市教育委員会賞及び、国際友好賞を受賞した。
今回のテーマは「豊年祭」。作物を恵むブラジルの雄大な大地と、愛情を注いで農業を営む村人への感謝の気持ちを込めて発表した。最年少は10歳、太鼓経験年数が3年未満の選手もいるなか、先輩の志を継いだリーダーたちがチームメイトを支え、育てる姿が印象的だったという。
飛翔太鼓は、四十世帯ほどしかいないコロニア・ピニャールの小さな村から、日本文化継承と子供たちの楽しみのために始まった「弱小チーム」だった。太鼓の練習を通して、いまや日本でも通用するブラジル有数の太鼓チームに育った。
「ブラジル太鼓の父」と言われる蓑輪敏泰さんは、「日本のチームも毎年レベルを上げるなか、4位という成績は立派。2年前の大会なら2位の価値がある。それほどによくできていた。よく頑張った」と激励していた。