岩塩層下油田の入札はこれまでに3回行われており、6月7日には第4回目が予定されている。ブラジル連邦政府は8月に特別措置として、第5回岩塩層下油田入札を行い、S―M―534とS―M―645の2鉱区ならびに、元々6月7日に入札予定だったもう一つの油田の合わせて3鉱区の入札を行うことを望んでいると、6日付現地紙が報じた。
三つの鉱区は全て、リオ州南部からサンタカタリーナ州北部の沖合に広がるサントス堆積盆地内にある。
3月29日に行われた第15回ブラジル石油天然ガス開発権入札は、22鉱区が総額約80億レアルで落札と、政府予測の45億レアルを大きく上回る結果だった。
80億レアルは既に史上最高の落札額だが、この時の入札は、前日の3月28日に、連邦会計検査院(TCU)が、高額落札が見込まれる二つの岩塩層下油田、S―M―534と、S―M―645を入札に含める事を禁止した上で行われた。
第5回岩塩層下油田入札実施には、国家エネルギー政策審議会(CNPE)と官民合同プログラム(PPI)審議会での承認が必要だ。
また、第5回岩塩層下油田入札による落札価格の計算はまだ終了していない。
岩塩層上油田のみの入札を行おうとしていたために3月末の入札から除かれたS―M―534とS―M―645は、3月の時点で35億レアルでの落札が見込まれていたが、岩塩層下の油田開発も含まれれば、当然、その価値は上昇する。