5日夜、ルーラ元大統領への逮捕命令が出たことで、ブラジルは6日にかけて騒然となった。ブラジルが未曾有の好景気に沸いたルーラ政権下に、このような事態を想像した人がいただろうか。労働者党(PT)はルーラ氏の逮捕に関して、「ガンジーを捕まえるようなものだ」とまで言い切り、同氏が大統領時代に数多く存在した中南米の左翼系の大統領経験者たちも、こぞってブラジルの司法批判を行っている。一方、ブラジルからの汚職撲滅、社会的公正を求めて、ルーラ氏逮捕を求めていた人たちも「本当に逮捕が実現しちゃうの」と事態の進展に驚いている状況だ。いずれにせよ、逮捕の瞬間がブラジル史に残ることは間違いない。
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先日、フェイスブックの個人情報の漏洩が起こり、国際的な問題となっていたが、その中にはブラジル人のデータも44万3117人分含まれていたという。7千万人も漏れていたアメリカ人から比べると少なく見えるかもしれないが、ブラジル人の情報漏洩の人数はフィリピン、インドネシア、イギリス(ここまでが100万人以上)、メキシコ、カナダ、インドに次ぐ規模だというからやはり多い。ネット生活は不可欠な現在だが、気をつけるべきことはある。
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5日のサッカーのリベルタドーレス杯、サントスは敵地アルゼンチンでの対エストゥディアンテ戦に1―0で勝利し、グループ6のトップに立った。現在、ブラジル勢は、フラメンゴ、コリンチャンス、パルメイラスもそれぞれの所属グループで1位となかなか好調。昨年のグレミオに次ぐ、南米一の栄冠を期待したいものだ。
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