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リオ最大のミリシア摘発=成人142人の大捕り物

 7日朝、リオ市西部サンタクルース区の農園で同州最大のミリシア(犯罪者による民兵組織)が摘発され、6日に始まったパーティの参加者400人超の内、成人142人、未成年7人が身柄を拘束されたと7~9日付現地紙、サイトが報じた。
 「リーガ・ダ・ジュスチッサ(LJ)」と呼ばれるミリシアは1995年頃生まれ、ガスや水、基礎食料品セットの販売に有料テレビやインターネット配信、警備、麻薬や密輸煙草の売買などを支配して住民に金を払わせる他、積荷強盗にも加担。指示に従わない住民は脅したり殺したりして恐怖政治を敷いている。LJの支配地域はリオ市西部やバイシャーダ・フルミネンセで、現在の首領は、昨年死んだカルロス・アレッシャンドレ・ブラガ(通称カルリーニョス・トレス・ポンテス)の兄弟のウエリントン・ダ・シウヴァ・ブラガ(通称エコ)だ。
 摘発現場はトレス・イルモンスという名の農園で、午前4時15分に警官が踏み込んだ時はウエリントンもいたが、警護担当者が応戦する間に逃走。ボディーガード4人は銃撃戦で死んだ。
 警察によると、逮捕者の中には陸軍兵2人と空軍兵1人、消防士1人がいた。逮捕者は8日夜、バングー9と呼ばれる刑務所に移送された。
 会場では、機関銃や拳銃、銃弾、手榴弾、盗難車なども押収された。
 この摘発後、ミリシアのメンバーは、サンタクルース区内の高速バスの停留所(セザラン3)に放火したりした。
 LJを含むミリシアはリオ大都市圏の11市で勢力を拡大中で、37の地区全体と165のスラム街を支配下に置いている。彼らの影響下にある住民は200万人に上る。2008年の支配地域はスラム街161のみだった。