【既報関連】ミシェル・テメル大統領(民主運動・MDB)は11日の午後、新閣僚10人の就任式を行ったと同日付現地ニュースサイトが報じた。
これは、10月7日に行われる統一選に出馬するため、閣僚たちが4月7日を期限として離職した事に伴う内閣改造だ。
新閣僚の座に就いたのは、ロッシエリ・ソアレス氏(教育相)、アルベルト・ベルトラーメ氏(社会開発相)、エドゥアルド・グアルジア氏(財務相)、エステヴェス・コルナーゴ氏(企画相)、モレイラ・フランコ氏(鉱山動力相)、レアンドロ・ダ・シウヴァ氏(スポーツ相)、ヴィニシウス・ルンメルツ氏(観光相)、アントニオ・デ・デウス氏(国家統合相)の8人と、大臣代行を務めていたが正式就任が認められた、エウトン・ヨムラ氏(労働相)、グスターヴォ・ロッシャ氏(人権局長・閣僚扱い)、マルコス・ジョルジェ氏(通商産業サービス相)の3人だ。
ただし、新人権局長は、事前に予定されていた検察庁全国評議会の会合に出席するため、就任式を欠席した。
10月の統一選への出馬が理由でない交代は、2月に解任されたルイスリンダ・ヴァロイス人権局長と、社会開発銀行(BNDES)総裁に就任するために離職したジオゴ・オリベイラ企画相の2人だ。
ほぼ同じタイミングでの閣僚交代は正確には13人だったが、ジルベルト・オッシ氏(保健相)とヴァウテル・シルヴェイラ氏(交通相)の就任式は、10日に先立ち、先週2日に行われていた。
フェルナンド・コエーリョ氏の後任として鉱山動力相に就くモレイラ・フランコ氏は、大統領府事務局長(閣僚級扱い)を務めていた。同職の後任は決まっていない。
同氏の鉱山動力相就任は、任期中に電力公社エレトロブラスの民営化を進めたいという政府の意向の表れだ。フランコ新鉱動相は、「前任者の後を継ぎ、同じ評価軸、論理の元に、エレトロブラス社の民営化を進めていくことに変わりはない」と語っている。
エレトロブラス社の民営化は、連邦政府の最優先経済政策ではあるが、民営化策を分析するために設置された特別委員会も満足に開催されておらず、議会プロセスは止まっている。
先週5日に鉱山動力省のパウロ・ペドローザ副大臣が辞意を表明し、6日に退任したことも市場関係者に対して鉱山動力省の政策運営に疑問を抱かせたため、エレトロブラス社株は6、9日の2営業日連続で下落した。