13、14の両日、ペルーで米州首脳会議が持たれるため、カルメン・ルシア最高裁長官が、13日に大統領代行を務める事になった。
9日付アジェンシア・ブラジルなどによると、カルメン長官が大統領代行を務めるのは、テメル大統領がブラジルの領空外に出た時からだ。テメル大統領は14日に帰国するが、9日現在では帰着時間は未定だ。
通常は、大統領が国内に不在の場合は副大統領が、副大統領も不在の場合は下院議長が、下院議長も不在の場合は最高裁長官が、大統領職を代行する。
現在のブラジルは副大統領が不在のため、大統領が不在の時は下院議長や上院議長が代行を務めるのが普通だが、今年は選挙年のため、上下両院の議長が代行職を務めると、選挙出馬不適格となる。
このため、上下両院議長は共に、テメル大統領が国際会議に出席する期間中、国外に出る。ロドリゴ・マイア下院議長はパナマでのイベントに出席し、エウニシオ・オリヴェイラ上院議長は日本を訪問する予定だ。
カルメン長官より前に大統領職を代行した最高裁長官は、ジウマ/テメルの正副大統領が国外に出かけた2014年のリカルド・レワンドゥスキィ氏、上下両院議長がカルドーゾ元大統領と共に国外に出かけ、副大統領も旅行中だった2002年のマルコ・アウレリオ・メロ氏などの例があるという。
なお、13、14日の米州首脳会議では5月に大統領選挙を控えたベネズエラを巡る議論などが行われる見込みだ。テメル大統領は会議中、ホンジュラスのフアン・オルランド・エルネンデス大統領やチリのセバスチャン・ピニェラ大統領と個別会談も行う予定だ。
他方、ブラジルのアロイジオ・ヌネス外相はこの会議を利用し、首脳会議前日の12日に米国のウィルバー・ロス商務長官と会って、鉄鋼やアルミの関税問題について話し合う予定だ。ヌネス外相はボリビアやエクアドル、チリの外相とも会談の予定を組んでいる。
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