梅崎嘉明さん(95、奈良)がエッセイ「老人日記」を発刊した。全207ページ。刊行数は100冊、日毎叢書企画出版。
梅崎さんの日記を読んだ友人から「おもしろいから本にしたら」と書籍化を勧められ、2016年5月から昨年12月までの日記をまとめた。
1932年の渡伯から日記を書き続け、49年にサンパウロ市に移転してからは毎日執筆した。梅崎さんは「書籍化を決めてからは特に念入りに描きました」と微笑む。
12冊目の著書となった本書では毎日の出来事や梅崎さんの所感が語られ、特に文芸会や短歌会の集まりがあった日には当日の発表作品に対する梅崎さんの感想や意見が述べられている。
梅崎さんは1923年生まれ、32年にカフェランジアに入植。63年に歌集「四十の生」を出版し、66年に小説「左代の周辺」で第8回パウリスタ文学賞、04年「流氓」でコロニア文芸賞を受賞した。
問合せは、梅崎さん(11・5058・0178)まで。