ブラジリアのブラジル銀行文化センターで11日、財相職の引継ぎ式が行われ、前職のエンリケ・メイレレス氏からエドゥアルド・グアルジア氏への引継ぎが行われたと、11、12日付現地サイト・各紙が報じた。
グアルジア財相は、「国家財政の健全化以外に道はない。改めて社会保障制度改革の重要性を強調する」と述べた。また、公費支出の際に使われ方、有効性を厳しく制御する事が肝要だとし、「これ(規律ある公費の使い方をすること)はただの口約束ではない。全ての公職者の義務だ」とも述べた。
グアルジア財相はさらに、「ここにはいかなる政治的圧力も存在しない」とも述べ、選挙直前期に有権者の歓心を買うための公費の浪費を許すことはないとした。
同財相は、アナ・パウラ・ヴェスコーヴィ国庫庁長官を、財務省副大臣に就任させる事も合わせて発表。ヴェスコーヴィ氏は、議会との折衝で、滞納税の分割払いの回数を増やすことに厳しい態度をとったことで知られている。ヴェスコーヴィ氏に代わる新しい国庫庁長官は今週中に決めると財相は語った。
グアルジア財相は、全ての職員が、自分と共に、今年末までの任期を全うすると強調した。
グアルジア財相は、「予算配分の変更の可能性はゼロではない。しかし、予算には限りがある上、赤字限度額の政府目標の範囲内で行わないといけない」とも語った。
財相は、各州政府の了解を得た上で、社会統合基金/社会保険融資納付金(PIS/Cofins)や、州税である商品流通税(ICMS)の改定案を議会に提出するつもりだとした。
EB民営化にも積極関与の姿勢
新財相は、議会での審議手続きが難航している電力公社エレトロブラス民営化に関しても、承認のために積極的に働きかけていく事を約束した。ただ、「年内にエレトロブラス民営化ができなくても、予算の組直しが必要なわけではない」とした。
鉱山動力省でも、財務省と同じく、11日に引継ぎ式が行われた。
前職のメンドンサ・フィーリョ氏から同職を引き継ぎ、政府からエレトロブラス民営化推進役を託されているモレイラ・フランコ新鉱動相は同日、エレトロブラスを連邦公団公社民営化計画(PND)に含めるとする大統領令が近日中に発表されるだろうと語った。