ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》ホームレス労働者運動がルーラの三層住宅占拠=「彼の土地なら我々のもの」

《ブラジル》ホームレス労働者運動がルーラの三層住宅占拠=「彼の土地なら我々のもの」

 16日午前、社会活動団体のホームレス労働者運動(MTST)が、服役中のルーラ元大統領の収賄容疑物件である、サンパウロ州グアルジャーの高級三層住宅に立てこもる騒動が起きた。16日付現地紙サイトが報じている。
 MTSTのメンバー約50人は16日朝、ルーラ氏が12年1カ月の実刑判決を受ける決め手となった、賄賂と引き換えに手に入れたとされる高級三層住宅を占拠した。
 MTSTのリーダーは、7日のルーラ氏逮捕の数日前からルーラ氏と共に抗議運動を行っていた、社会主義自由党(PSOL)の大統領候補でもあるギリェルメ・ボウロス氏だ。同氏は「ルーラ氏は不当な理由で逮捕された。もしあの三層住宅が彼のものなら、それは我々のものでもある」と主張し、占拠の正当性を語った。
 この日の占拠は結局2時間15分続いた。
 7日の逮捕後も親ルーラ派による抗議が至るところで続いているが、同氏が逮捕されているパラナ州クリチーバでは、親ルーラ派と反ルーラ派が元大統領の収監されている刑務所の近くにテントを張り、キャンプを続けている。親ルーラ派キャンプには12州から7千人が訪れたという。
 これらのキャンプは市民生活や連邦警察の日常業務にも影響を及ぼしており、11日には連邦警察警部組合、13日には市検察局がルーラ氏の収監場所を移動するよう要請した。また、パラナ州地裁が13日にキャンプ主催者に罰金を科すことを決めたため、キャンプは市内の公園に移動した。