ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》連邦貯蓄銀行(Caixa)が持ち家購入資金融資の金利下げる=競合他行に遅れてやっと9%台を適用

《ブラジル》連邦貯蓄銀行(Caixa)が持ち家購入資金融資の金利下げる=競合他行に遅れてやっと9%台を適用

 連邦貯蓄銀行(Caixa)は16日、持ち家購入資金融資の金利を引き下げると共に、中古住宅への融資限度額を住宅価格の50%から70%に引き上げると発表したと、17日付現地紙が報じた。
 金利引き下げは2016年11月にも行われており、それから17カ月での再度の引き下げとなった。
 金利引き下げは、ブラジル貯蓄貸付システム(SBPE)による融資に適用される。SBPEとは持ち家購入希望者に銀行が信用状を出し、最大30年返済の融資を行うシステムで、原資はその銀行が預金者たちから集めた貯蓄預金だ。
 Caixaの金利は、住宅価格が95万レアル(サンパウロ州、リオ州、ミナス州、連邦直轄区の場合、その他の州は80万レアル)未満の住宅を購入する場合の金利が年10・25%から9%へ、それ以上の金額の住宅を購入する場合の金利は年11・25%から10%へ下がった。
 ブラジル銀行は95万レアル未満9・24%、それ以上10・15%、イタウ銀行は95万レアル未満9%、それ以上9・5%、ブラデスコ銀行は95万レアル未満9・3%、それ以上9・7%だ。
 今回の改訂まで、住宅価格に関わらず、二桁%の金利を取っていたのはCaixaだけだ。
 また、Caixaは、中古住宅への融資限度額においても他行に遅れをとっている。今回は融資限度額を価格の70%までに引き上げたが、ブラジル銀行とブラデスコ銀行は80%、イタウ銀行は82%までを中古住宅購入資金融資の上限と認めている。