エウニシオ・オリベイラ上院議長一行が14から20日にかけて、日本を公式訪問中だ。これは日本の参議院が外国議会との交流を深めることを目的とした活動の一環で、ブラジル上院議員団を招待したもの。2015年の日伯外交樹立120周年には、ブラジル上院議会からの招待を受けて輿石東参議院副議長一行が当地を公式訪問した。今回は日本移民110周年の節目に、その返礼をする格好になった。
今回の訪日ミッションには、エウニシオ上院議長、モニカ同夫人のほか、15年に参議院議員団の応対をした元上院副議長のジョルジ・ビアナ上議(PT)、アントニオ・アナスタジア上議(PSDB)も同行した。
一行は16日に天皇皇后両陛下に謁見。エウニシオ連邦上院議長は、その写真を自身のフェイスブック上に掲載し、「ブラジルは日本国外で最大の日系社会を抱えており、日本においてもブラジル人は第3番目の外国人人口を誇る。二つの文化における強い友好の絆と、両国における外交的及び経済的関係の緊密化を確信している」とコメントしている。
翌17日に参議院を訪問。伊達忠一参議院議長、郡司彰参議院副議長らと懇談が行われた。参議院HPによれば、伊達議長は「日本人のブラジル移住110周年という記念すべき年にオリベイラ議長一行を迎えることができ大変嬉しい」と述べた上、「両国が戦略的グローバル・パートナーとして強固な友好関係を築くに当たり日系人の活躍が大きく寄与してきた」との認識を述べた。
これに対し、オリベイラ議長も「両国国民の移動の歴史が様々な足跡を残してきた」と強調し、「ブラジルでは投資環境の整備を進めており、経済の後退期間を抜けて、来年は成長が見込まれる。ブラジルに日本企業が進出し活躍することを期待する」と述べた。
一行は、日伯の企業家との懇親などのほか、駐日ブラジル大使館で開催中のブラジル日本移民110周年を記念した日伯芸術家による文化スペース等も視察する予定だ。