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ペレイラ・バレット恵会=創立25周年記念慈善ショー=通所介護施設への改装目標に

活動の様子(提供写真)

活動の様子(提供写真)

 サンパウロ州北西部ノロエステのペレイラ・バレット市で、日系高齢者のための支援を行う「恵会」(玉置幸子代表)が、今年創立25周年の節目を迎え、「記念チャリティーショー」を6月15日午後7時から同地のブラジル聖公会教会で行う。
 開拓者として高齢化した一世がポ語を覚えずに疎外感を味わっていることを知り、親睦の場を提供するために、玉置さんら有志が93年に「恵会」を設立した。
 会員の超高齢化に伴って、心身障害を抱える高齢者が年々増加。通所介護(デイケアサービス)施設への改装を目指し、その資金を集めることが今回の目的だ。
 これまで週2回、お話、体操、ゲーム、手芸、音楽等のボランティア活動を実施してきた。昨年からはそれに加えて障害者向け支援を開始。言語療法士、理学療法士を迎え、試験的に活動を行ってきた。
 伝道活動のため牧師である夫とともに82年に渡伯し、立上当初から会に携わってきた玉置会長は「かつて15人ほどいたボランティアも高齢化し、今では5人ほど。会は過渡期に差し掛かっている」と窮状を語る。
 障害者向け支援には、バリアフリーの設備のほか、専門知識を持ったボランティアの確保が必要となるなど課題は山積している。現在、市教育局と連携し、問題意識を高めるため「高齢者週間」を行うなど、「現場の声を市に訴える取組みもしている」という。
 昨年からは、聖公会教会のバザーで得た収益からバリアフリーのトイレを整備するなど、将来的な通所介護施設へ向けた改装を始めた。だが、全面的な改装にはまとまった資金が必要となり、今回のチャリティーショーの収益をそれに充当したい考えだ。
 玉置会長は、母親が脳梗塞に倒れて介護をした経験からも、「家でじっとしているのでなく、人と交わることが何よりも重要」と活動の意義を語る。将来的な通所介護施設への移行については、「生活に余裕がない人も参加でき、介護を必要とする全ての人に場所を提供できるようにしたい。私たちの活動に是非とも協力をお願いしたい」と思いを語った。
 問合せは、玉置代表(電話=18・99774・8238/メール=csachikotamaki@hotmail.com)まで。