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東西南北

 高い支持率を獲得し、この10月の大統領選に出馬と目されている元最高裁判事のジョアキン・バルボーザ氏だが、判事から政治家への転進の難しさに当惑しているようだ。所属のブラジル社会党(PSB)や周囲には大統領候補を期待されつつも、不慣れな経済政策を立てるのにひと苦労。さらには、やっかみを感じているPSBの州知事のみならず、家族にも大統領選出馬を反対されているという。政治の混乱期にこそ、従来のパターンとは違った政界の到来を求めたい世論は理解できるが、それを急に求められる側はなかなか大変だということを改めて思い知らされる。さて、その結論はどうなるか。
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 19日未明、バイア州から長距離バスでやって来た女性1人と男性2人の3人組が、サンパウロ市東部のジャルジン・エレナで不審視されて止められ、動物を不法に移動させようとしていた容疑で逮捕された。捕獲された動物は亀427匹、イグアナ87匹、マーモセット(猿)21匹、ふくろう2羽、鷹2羽、種々の小鳥23羽(計562匹)で、死んでいた動物も16匹いた。彼らの移動の目的も気になるが、それ以前に、よくバスに乗車できたものだ。
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 19日のサッカーのブラジル杯4回戦第2試合、サンパウロは本拠地モルンビでのアトレチコ・パラナエンセ戦で、いったんはリードしたものの2―2で引き分け。2試合合計のスコアで敗れ、脱落した。サンパウロはサンパウロ州4強の内、唯一リベルタドーレス杯に出場できなかっただけに、ブラジル杯は何としても優勝してアピールしたいところだったが。