文協ビル内に11日、喫茶店「カフェKIDOAIRAKU」(Rua Sao Joaquim, 381)がオープンした。文協ロビーに続く階段の横に入口がある。吊り照明の柔らかい光で照らされた店内は隠れ家的な雰囲気が漂い、壁にはアイヌ民族の木のレリーフが飾られている。
メニューは軽食(7レ程度)、カフェや抹茶ラテなどの飲み物(5~15レ)のほか、喜怒哀楽本店で仕込まれた「ポケ丼」(38レ)、親子丼(35レ)なども用意されている。「ポケ丼」はハワイの名物料理ポケボウルを喜怒哀楽風にアレンジしたものだ。
また、おにぎり(8レ、みそしる別途注文)やピザトースト(10レ)など、日本風の軽食も。日本でデザート作りを勉強したアリサさんが日替わりで作るチーズケーキや抹茶ムースなどのデザート(10~18レ)も絶品。
店長の佐藤浩香さん(=花柳寿美富浩、北海道旭川市)の母は喜怒哀楽の創業者、故松井宮子さん。約半年前からオープンのために奔走し、喜怒哀楽開店30周年の今年、カフェを開けた。
店員はほとんどが家族という。入店すると「いらっしゃいませ」、客が帰る際には「ありがとうございました」と元気な声が飛ぶ。日ポ両語で対応可能。
佐藤店長は「いつかカフェを開けたいという話はあり、『今やらなきゃ』と半年かけてやっと開店した。喜怒哀楽とここで働いてくれる皆が幸せになるように、とにかく頑張りたい」との想いを語った。
開店時間は午前9時から午後6時。注文は午後5時半まで。全34席。
問合せは同店(11・3132・6083)まで。
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先週開店したばかりのカフェ「喜怒哀楽」は、「忙しい日常に、落ち着いた一時を」をコンセプトにしている。店員はほとんどが家族、そして日本舞踊の演者でもある。練習の合間を縫って店の手伝いに励んでいるようだ。しかし忙しいからといって仕事を疎かにはせず、閉店後には2~3時間も、その日の仕事の反省や今後についての話し合いをしている。佐藤浩香店長によると、「私が会議をしようと言ったわけではなく、自分達で始める。踊りの練習後も反省会を開いたりするが、その経験を活かしたものだと思う」とのこと。リベルダーデ区で日本の味を提供し続けてきた「喜怒哀楽」が、新たな一歩を踏み出した!