連邦警察は24日、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦に付随する捜査を行い、進歩党(PP)党首のシロ・ノゲイラ上院議員とエドゥアルド・ダ・フォンテ(通称ドゥドゥ)下院議員の連邦議会内の事務所などで、捜査や押収などを行った。これは、彼らがラヴァ・ジャット作戦の捜査に協力しようとした元秘書に口封じを迫った疑惑に基づくものだ。25日付現地紙が報じている。
この件は、ラヴァ・ジャット主犯の闇ブローカー、アルベルト・ユセフ被告の仲介でノゲイラ氏がUTC社から180万レアルの収賄を行った疑惑に関して捜査協力しようとした秘書を、ノゲイラ氏とドゥドゥ氏が金と引き換えに口封じしようとした捜査だ。この秘書の名前は秘守事項のため、明らかにされていない。
この2人のほかに、元下議のマルシオ・ジュンケイラ容疑者が2人の仲裁役として関与したと見られている。元下議は、最高裁のラヴァ・ジャット担当報告官、エジソン・ファキン判事の命令で既に逮捕されている。
捜査当日は、ノゲイラ氏は欧州、ドゥドゥ氏はペルナンブッコ州レシフェに滞在中で、ブラジリアには不在だった。だが、捜査は進み、連警はノゲイラ氏の邸宅から20万レアルの疑惑の現金を発見したという。
これに関し、PPの担当弁護士は「ノゲイラ氏夫人のイラセマ・ポルテラ下議のものかもしれない」とし、疑惑を疑問視している。
ノゲイラ氏とドゥドゥ氏は既に、ペトロブラス供給部との贈収賄工作で160万レアルの収賄を受けた容疑で最高裁で被告の扱いを受けている。
ラヴァ・ジャット作戦におけるペトロブラスの贈収賄工作の発端は、このPPと同公社供給部の不正だったとされている。PPは、ユセフ氏と並ぶラヴァ・ジャットの仕掛け人のひとり、パウロ・ロベルト・コスタ被告を、同公社の供給部部長に指名した政党だ。また、ラヴァ・ジャット作戦の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)で、最初に疑惑が言及された政党が、PPだった。
また、PPは、オデブレヒト社の関係者からのデラソンでも、同社から2010~14年に130万レアルの収賄を行ったと言及されている。
ノゲイラ氏はまた、2014年の大統領選において、ジウマ前大統領の支持と引き換えに収賄を行った疑惑もささやかれている。