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《ブラジル》高血圧予防デーの啓蒙活動各地で=ブラジル人は3割以上が高血圧?

血圧測定を行う市民(Marcelo Camargo/Arquivo Agência Brasil)

血圧測定を行う市民(Marcelo Camargo/Arquivo Agência Brasil)

 ブラジルでは「高血圧予防デー」にあたる4月26日、ブラジル高血圧協会(SBH)は、定期的に血圧を測定することの重要性を広く知らしめ、高血圧を予防する目的で「貴方の血圧測りましょう」キャンペーンを開始したと、26日付現地ニュースサイトが報じた。
 現行基準では「上が140/下が90」以上だと高血圧と判断されるが、最近の米国のガイドラインでは、「上が130/下が80」以上なら高血圧としている。
 この日は、北東部ペルナンブッコ州の州都レシーフェ市でも、高血圧防止のための活動が行われた。高血圧の害や予防法を伝える演劇、血圧検査ワークショップ、血糖検査、栄養指導、情報冊子の無料配布などはもちろん、参加者たちが健康相談を待つ間、医師が薬の適切な使用に関するガイドを行った。
 サンパウロ市内での高血圧対策キャンペーン・コーディネーターのグラツィア・ゲーラ氏は、「高血圧自体は特別な症状を起こさないが、それが続くと身体に悪影響を引き起こす『静かな病』と言える。男女を問わず、ブラジル人全体の32・5%が高血圧だ」と語る。
 60歳以上では、この高血圧の割合は50%以上に達する。子供や青年の5%も高血圧だ。
 心筋梗塞の40%、脳血管障害の80%、末期腎不全の25%は高血圧が原因だ。世界では毎年、高血圧のために15億人が病気になり、約700万人が死亡している。
 高血圧を引き起こす主な要因には、肥満、過度の塩分消費、運動不足、タバコ依存がある。また遺伝的要因も大きい。