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《ブラジル》総人口は2億710万人=60歳以上は14・6%に

 ブラジル地理統計院(IBGE)が26日、2017年のブラジルの総人口は2億7100万人で、2012年の1億9870万人より4・2%増えたと発表した。
 少子高齢化はブラジルでもご他聞に漏れずで、60歳以上の人は5年間で480万人(18・8%)増え、3020万人となった。この年齢層の人が総人口に占める割合は、この5年間で、12・8%から14・6%に拡大した。性別に見た内訳は、女性が1690万人(56%)、男性は1330万人(44%)となっている。
 一方、女性が産む子供の数が減っている(少子化)事を反映し、0~9歳の子供の数は3・6%減少。総人口に占める割合も、14・1%から12・9%に減った。
 ただ、今回発表された総人口2億710万人は、17年8月の官報に掲載された、17年7月1日付の総人口2億766万929人と比べ、56万人近く少ない。IBGEはこの件については触れていないが、17年7月の人口は、16年8月に発表された2億608万1432人より157万人(0・77%)増えたとされていた。
 現時点では、集計の仕方の違いが原因の誤差か、ブラジルでも既に人口が減り始めているのか、その両方かは判別できない。
 だが、少子高齢化が進んでいる事は確かで、社会保障制度改革の必要度はこれからもますます高まる事は間違いがない。(26日付アジェンシア・ブラジルなどより)