ブラジルサッカー界では将来有望な「17歳トリオ」が注目を集めている。その中のひとり、パウリーニョ(ヴァスコ・ダ・ガマ)がドイツの名門バイヤーレヴァークーゼンと契約を結んだ。
注目の17歳トリオとは、パウリーニョ、ヴィニシウス・ジュニオル(フラメンゴ)、ロドリゴ(サントス)だ。早熟なタレントがどんどん出てくるブラジルだが、17歳で全国選手権1部の名門チームとプロ契約を結び、レギュラー確保はそうそうあることではない。それだけでなく3人はいずれも南米選手権のリベルタドーレス杯に出場して得点も決めている。
ヴァスコのパウリーニョは、昨年17歳でデビューし、ヴィニシウス・ジュニオルより先に、2000年代生まれの選手としては初の全国選手権1部で得点を記録。同年のU17W杯では中心選手としてチームを牽引。今年前半は、リオ州選手権で最優秀選手に輝くなど、ヴァスコの中心選手として存分な活躍を見せていた。
当然欧州の複数のクラブが彼に目をつけていたが、ドイツの強豪レヴァークーゼンが4月27日、パウリーニョの獲得を発表した。移籍金は2千万ユーロで、契約期間は2023年までの5年契約。FIFAの規定により、満18歳以下の選手は国外クラブと契約できないため、契約は7月15日のパウリーニョの18歳の誕生日を待って正式に交わされる。
レヴァークーゼンはドイツ・ブンデスリーガの上位常連チームで、今季のブンデスリーガでも18チーム中5位につける好調ぶりを見せている。
パウリーニョは現在、4月4日に行われたリベルタドーレス杯の対クルゼイロ戦で負った左ひじの骨折で戦列を離れ、現在開催中のブラジル全国選手権にも出場していないが、このままヴァスコから離れ、今年8月から始まる2018/19シーズンのブンデスリーガに出場となりそうだ。
一方、U17代表時代からのパウリーニョ最大のライバルで、すでにレアル・マドリッドへの移籍も決まっているヴィニシウス・ジュニオルは、4月29日のブラジル全国選手権第3節のセアラー戦で2得点を記録。同選手権3試合目にして2得点2アシストと絶好調だ。
パウリーニョ、ヴィニシウスより半年ほど生まれの遅い2001年1月生まれのロドリゴ(サントス)も全国選手権開幕戦で得点したのをはじめ、リベルタドーレス杯で1点、サンパウロ州選手権3点をあげ、注目されている。
ブラジルのスポーツ専門チャンネルは、この17歳トリオを比較する特集番組を4月下旬に放送。この中で、力強いロングシュートで評価の高いパウリーニョは「シュート力」の項目で最高の評価を獲得していた。(4月27日付グローボエスポルテ・サイトより)
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