岩手県人会(千田曠暁会長)が8日、同県人会館で「第11回わんこそば祭」を開催した。同県人会会員お手製のそばを楽しむ人やわんこそば早食い競争挑戦者など約180人が祭を楽しんだ。
3分間で食べた杯数を争う早食い競争では30人が参加。今回の優勝は73杯を食べた早川量通さん。
また女性のみの競争も行なわれ、会場からは「じゃんじゃん、どんどん」とわんこそばの掛け声が飛び交った。
同県人会員の藤村美恵さん(47、二世)は「何日も前から用意していた。大会が年々盛り上がっており、嬉しい」と汗を拭った。藤村さんによると、企業団体が競争に参加すると特に盛り上がりを見せるそうだ。
競争に参加したデニゼ・イノウエさん(30、三世)とジョアン・ペドロ・モラエスさん(33)は「日本人のイベントや文化と聞くと真面目なものを想像しがち。でもわんこそば競争はおもしろい。こんなイベントがあるとは知らなかった」と感想を述べた。
千田会長(77、岩手)は「そばやつゆも評判が良く、良いイベントになった」と満足げに語った。
□関連コラム□大耳小耳
「日本文化のイベント」で最初に思いつくのは芸能や武道、茶道など「真面目」なもの。ブラジル人も「おもしろい」と太鼓判を押したわんこそば競争。初めて見た人が気軽に参加できるほか、日本食が味わえ、勝負としての盛り上がりもある。県連日本祭りの舞台上で「わんこそば競争」をやったら盛り上がりそうだ。千田会長によると「軽い食べ物か飲み物で胃を慣らしてから挑戦すると良いかも」とのこと。また、体格の良いブラジル人でも麺をすすることができず日本人と良い勝負になることもあるそう。次回の挑戦者はぜひ参考に。