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《ブラジル》連邦検察庁がマッジ農相を贈賄疑惑で告発=「捜査はとっくに打ち切られたはず」と農相は反発

ブライロ・マッジ農相(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

ブライロ・マッジ農相(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 ブラジル連邦検察庁のラケル・ドッジ長官は2日、現職農相のブライロ・マッジ氏を、マット・グロッソ州知事時代の2009年に同州会計検査院(TCE)の人事に関わる贈賄事件に関与した疑惑で最高裁判所に起訴したと、2、3日付現地紙・サイトが報じた。
 訴状には、「マッジ氏はマット・グロッソ州知事の立場を利用し、州政府として業者と契約したように装って400万レアルもの公金を流用し、賄賂として使った」と書かれている。
 マッジ氏は、TCEの判事に賄賂を支払い、自分の息がかかった人物を後任に任命するのに都合のよいタイミングで、その職を辞めさせた疑いがあると検察は主張しており、贈賄罪適用の他、連邦上議と農相を兼ねているマッジ氏の公職追放と、公庫への損害賠償、罰金刑を求めている。
 訴状受け入れの是非を判断するのは、最高裁のルイス・フクス判事だ。また、贈賄計画はマッジ氏単独で行ったものではなく、集団で行ったものだが、他の9人の被疑者に対する訴状は、最高裁よりも下級の裁判所に提出されている。
 マッジ氏は、同じ疑惑はすでに2014年に捜査され、検察自身が訴状を取り下げているため、今回の告発は、「極めて奇妙で、深刻な侮辱を引き起こした」と表明している。また、再度の起訴は、14年に同件のお蔵入りを決めたジアス・トフォリ判事や第2小法廷の判決を反故にするものだと批判した。