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サンパウロ市=アニェンビの施設民営化へ=カーニバル会場としておなじみ

 サンパウロ市議会で2日、サンパウロ市カーニバルのサンボードロモをはじめ、各種イベントの会場としても使われ、庶民にもなじみの深いアニェンビ複合施設民営化のための投票が行われ、承認された。3日付現地紙が報じている。
 2日に行われた投票では52人中41人の市議が、アニェンビ複合施設を民営化する条例案に賛成した。これにより市議会を正式に通過した。
 これにより、サンボードロモやコンサート・アリーナ、国際会議場、展示場などに使用されていた同施設の民営化が決定した。市としては9月までに売却先を決定したい意向だ。市役所側は、買収額として20億レアルほどを期待している。
 今回承認された条例案では、従来なら100万平米までしか認められていなかった種々の施設の延べ面積を、68%増の168万平米まで拡大することができる。
 このプロジェクトに関し、ジョアン・ドリア前サンパウロ市市長は今年3月までに買収先を決めたいとしていた。だが、種々の修正などを加えている内に条例案承認が5月までずれ込んだ。
 修正後の条例案では、複合施設の周辺に低所得者向けの住宅建設を行うことなどが盛り込まれている。同条例はコーヴァス市長の裁可後に発効となり、入札のための手続きが始まる。