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7下議の裁判が地裁へ=最高裁の特権の見直しで

 3日に最高裁が連邦議員の法的特権(フォロ・プリヴィレジアード・FP)の制限を決定した影響で、早くも7人の議員の裁判案件が最高裁の手から離れたと、5日付現地紙が報じている。
 3日の判事投票で、連邦議員がFPで保護される範囲は、「任期中に起こった、職務に関わる刑事裁判のみ」ということになった。
 その結果、最高裁が抱えていた連邦議員関連の捜査案件399件と、裁判87件は最高裁の手を離れることとなる。同裁のディアス・トフォリ判事は4日に、自分が抱えていた、7人の下院議員に関する裁判案件を地裁に送った。
 地裁に移送された案件は、アルベルト・フラガ(民主党・DEM、連邦直轄区)、ロベルト・ゴエス(民主労働党・PDT、アマパー州)、マルコス・レアテギ(社会民主党・PSD、アマパー州)、シセロ・アウメイダ(社会人道党・PHS、アラゴアス州)、エルデル・サロモン(労働者党・PT、エスピリトサント州)、タカヤマ(キリスト教社会党・PSC、パラナ州)、ヴラジミール・コスタ(連帯・SD、バイア州)の7下議に関するものだ。この7人は全員、下議になる前の案件で起訴されていた。
 ルイス・バローゾ最高裁判事は、大多数がFP制限に賛成した時点で2件を地裁に送付済みだ。
 ロドリゴ・マイア下院議長は最高裁での判事投票結果を受け、憲法改正法案を審議する特別委員会を設置することを決めている。