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東西南北

 8日午前に突如発表されたジョアキン・バルボーザ氏の大統領選出馬断念。テレビ司会者のルシアノ・フッキ氏が出馬断念後に、「政界浄化」の希望を込めてそれなりに高い支持率を得ていた同氏だったが、そこはやはり元々が政治家ではない人物。「きれいそうなイメージ」だけでは政治はできない、ということか。これで、国民は改めて現実に立ち返って次期大統領を考えなければならなくなる。それにしても、このバルボーザ氏への票や、逮捕されてもなおもルーラ氏を支持したいとする票がこの先一体どこへ向かうのか。これからは政党連立の話もはじまることだが、そのたびに有権者は頭を悩ませることになりそうだ。
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 このところ、サンパウロ市セントロの伝統的建造物に対するピシャソン(落書)が続いているが、5日には歴史的な高架橋アルコス・ド・ジャニオにも規模の大きな落書が施された。サンパウロ市は7日から清掃作業にかかっているが、ブルーノ・コーヴァス市長は相次ぐピシャソンを防止するべく、歴史的建造物に対する警備を強化すると宣言している。一方、4月10日未明に建物の前面全体に落書されたサンパウロ市中央部のパテオ・ド・コレジオの復旧作業は完全に終了。同施設への観光客訪問も再開された。
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 W杯開催前まで週2試合の過密日程のブラジル・サッカー界。週末の全国選手権に加え、平日も試合が行われる。今週はリベルタドーレス杯の試合はないが、代わりにブラジル杯と南米杯が開催される。今日はパルメイラスがブラジル杯でサンパウロが南米杯、明日10日はコリンチャンスとサントスがブラジル杯だ。選手は体調管理に気をつけてほしい。