「結婚式の演出で、花嫁がヘリに乗って登場するはずだったのが、ヘリが着陸寸前に墜落、爆発。しかし、花嫁は無事で、式はそのまま行われた」―こんな驚くべき事件がブラジルで発生した。
事件が起こったのは5月5日、サンパウロ州内陸部のヴィニェード市の結婚式場だ。広い敷地によく手入れされた芝生が植えられ、欧州の古城を模した建物まで建っている。
大事故に遭うも奇跡的に無傷で済み、結婚式も行った花嫁のシモーネ・ファリアスさんは、事故から10日後の15日に、「(事故も、助かったことも)すべては神の思し召し。みんなが仰天するようなことだったけど、私は平気。偉大なる神のおかげで私の心は平静よ。全ては奇跡。私たちの式は歴史に残るものとなった」とインターネットに書き込んだ。
ヘリにはシモーネさん、カメラマン、シモーネさんの甥と操縦士が乗っていた。墜落してから爆発までの時間は1分となかったが、シモーネは無事に脱出し、残る3人も軽傷で済んだ。
シモーネさんは結婚式後、詰め掛けた報道陣には対応せず、花婿のフェリペ・フレイタスさんと新婚旅行に出かけた。
式から2日後、民間航空監督庁(Anac)は、墜落したヘリの所有会社は、着陸許可もヘリの営利使用許可も取っていなかったと発表した。
Anacによると、ヘリ所有会社は営業停止処分や刑事告発の可能性もあるという。(5、16日付G1サイトより)
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