ホーム | 日系社会ニュース | 幼年多数、選手層の厚さ際立つ=ノーヴァ・セントラル相撲大会=大瀧理事「全伯脅かす存在に」

幼年多数、選手層の厚さ際立つ=ノーヴァ・セントラル相撲大会=大瀧理事「全伯脅かす存在に」

大会では幼年の層の厚さが目立った(FACEBOOK/Luciana Watanabe)

大会では幼年の層の厚さが目立った(FACEBOOK/Luciana Watanabe)

 ノーヴァ・セントラル相撲協会(ルシアナ・ワタナベ会長)主催『第22回ノーヴァ・セントラル地域相撲大会』が先月29日、スザノ市のパウロ・ポルテーラ市営体育館で開催された。同地区から100人以上が参加し、大会では選手層の厚さが際立った。
 午前9時、同地域の6つの地区毎に分かれて選手が入場行進し、大会は開会。日伯両国歌の斉唱の後、1分間の黙祷が行われた。
 式典には、ルシアナ会長、ブラジル相撲連盟の籠原功会長、ロドリゴ・アシウチ市長、アルナウド・ナリム・ジュニオール運動局長、レアンドロ・バッシーニ教育局長らが出席した。
 同市では、13年から市教育局と同相撲協会が連携し、相撲が人格形成に役立つと期待して公教育の場で試験的に導入が図られている。世界相撲選手権で2大会連続銀メダルを獲得したルシアナ会長が指導にあたっている。
 ルシアナ会長によれば「地域の選手育成の強化によって、様々な年代の選手が大会に参加するようになった」と語り、「相撲は少しずつ存在感を増している」と手応えを語る。
 今大会は市の後援により実現、協賛企業からも物資や寄付が寄せられた。6月に台湾で開催される世界相撲選手権大会に出場するレチシア・クレメンチさんの遠征費を集めるため、当日はビンゴ、リッファ販売、売店も併催された。
 同連盟の大瀧多喜男理事は、「大会では折畳式の簡易土俵場が使われていた。これなら難儀して土俵を作らずとも容易に設置でき、普及にも一役買う。立派な大会だった」と評し、「同市では幼年がたくさん育っている。今のところ全伯大会では聖南西が連続優勝して不動の地位を占めているが、いずれはこちらが全伯を脅かす存在になる」と見通した。
 同日は個人戦・団体戦が行われた。結果は以下の通り(優勝者のみ、敬称略)。
 【個人男子】幼年D=グスターヴォ・シウヴァ、同C=ミゲウ・アウメイダ、同BA=ガマリエウ・カレブ、少年=ペドロ・ヴィラウバ、準青年=ジョアン・ヴィラウバ、青年=エリヴェウトン・メデイロス
 【個人女子】幼年D=ガブリエラ・ジ・ソウザ、同C=ニコリ・サントス、同B=ナタリー・エドゥアルダ、同A=ステファニー・ヌネス、少年=ジオヴァンナ・ノエナタ、青年=ダニエリ・オリベイラ
 【団体戦】1位=ノーヴァ・セントラル、2位=ノルテ、サンパウロ