リオ市南部のボタフォゴで17日夜、70歳近い退役軍警が車で走行中に強盗に襲われ、同乗していた娘共々、頭部に被弾する事件が起きたと17、18日付現地紙サイトが報じた。
被害に遭ったのは、退役警部のエヴァンドロ・ジョゼ・ドス・レイス氏とその娘のリヴィア・ジョゼ氏だ。警察によると、エヴァンドロ氏は、車で走行中にドウトール・シャヴィエル・シガウド街で強盗に襲われ、抵抗したため、銃撃されたという。
同氏の車には銃弾9発が浴びせられたといい、同氏は頭部と胸、娘は顔面に被弾した。二人は共に、ミゲル・コウト病院に運ばれて手術を受けた後、別の病院に運ばれたが、命には別状はないという。エヴァンドロ氏の車には1歳になる孫も同乗していたが、後部座席にいたため、怪我もなく済んだ。
同件は死亡事件とはならなかったが、リオ大都市圏では16日以降だけで、現職警官3人が凶弾に倒れている。
1件目は、16日夜9時前にやはりボタフォゴで起きたもので、軍警のラファエル・シウヴァ・エステヴァオ氏(34)が車から降りようとした時に複数の強盗に襲われ、背後から撃たれて即死した。
もう1件は17日朝、リオ市南部カテテ区で、銀行から出たばかりの軍警特殊部隊のアレッサンドレ・デ・ソウザ・ピメンタ氏が襲われ、銃撃戦の末に4発を浴び、病院に運ばれたが死亡したというものだ。強盗も被弾したが、逃げおおせたという。
また、17日夜には、やはり車で走行中の軍警のエドゥアルド・ダ・シウヴァ・ジアス氏が強盗に襲われ、頭部に被弾。こん睡状態でノヴァ・イグアス市総合病院に運び込まれたが、18日未明に亡くなった。これにより、リオ州内で殺された軍警は51人になった。
17日現在の軍警の発表によると、死亡した軍警50人の内、勤務中に死亡したのは13人で、32人は非番の時に襲われた。また、残りの5人は退役または予備役で、74%は勤務外の状態で殺された事になる。
なお、2017年に殺された軍警は134人だから、このまま行けば、今年の犠牲者は昨年を上回る可能性が高い。