トラック・ストでのガソリン枯渇の影響が隣国ウルグアイの国境近くのガソリン・スタンドにまで及びつつあると、25日付ブラジル国内サイトが報じている。
リオ・グランデ・ド・スル州では、州都のポルト・アレグレが、全てのガソリン・スタンドが燃料ゼロになって緊急事態宣言を行うなど、燃料不足が深刻になっている。
そんな中、同州サンタナ・ド・リヴラメントでは、ウルグアイと国境を接しているという地理的な条件を活かし、隣国のリヴェラ市でガソリンを買い求める人が続出しているという。リヴェラ市では、リットルあたり6レアル相当でガソリンが購入できるという。
サンタナ・ド・リヴラメントとリヴェラは、従来から、薬やバナナ、砂糖、肉、粉ミルクなど、両国の商品の売買が盛んに行われていたが、今回のストの影響で、リヴェラで燃料を補給しようとする人が急増した。
ただ、この状況にリヴェラのガソリン・スタンドも困惑している。現状では、同市のほとんどの給油所が、パトカーや救急車といった、保安や保健に関する自動車のみの給油を受け付けているという。