トラック業界のスト続行で、国中がパニックに覆われた25日のブラジル。そのストの影響が国民の生活に及んできていることは報じたが、ネットなどを見ていると、不人気のテメル政権憎しとばかりにトラック運転手たちを応援する声が目立っている。「ストは国民の権利」「軍の介入などもってのほか」との意見も見る。ただ、この状態が週末を越えても続くようだと、国民の移動や食生活にもより本格的な影響が出ることにもなる。そうなったときにも彼らは同じ主張が果たしてできるか。ましてや、その「労働者の権利」のはずのストに企業家が絡むなどの矛盾説も出ているが。いずれにせよ、ここ数日が正念場か。
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こういう非常事態の際に10月の大統領選の候補者が何と言うかは注目されるところだが、このところの報道ではそれもあまり出てきていない。ネット上で圧倒的な支持を得ているジャイール・ボルソナロ氏は、24日に「ストは国民の権利なので支持するが、道路封鎖はいただけない」と発言したところ、熱心な信者の多い同氏の発言ですら、批判を浴びた。少なくとも今は、沈黙した方が身のためか。そして、このストの後に得をする政治家は誰になるのか。
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今日、明日は、サッカーの全国選手権の試合が1部、2部合わせて14試合もあるが、もちろん、いずれも「移動」が必要なもの。果たして、彼らサッカー・クラブを試合会場まで運ぶ車や飛行機の燃料はあるのか。こんな時は、今日行われる欧州チャンピオンズ・リーグの決勝、レアル・マドリッド対リバプールをテレビ観戦か。