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《ブラジル》メンデス判事またしても=PSDB重要容疑者の逮捕解く

 最高裁のジウマール・メンデス判事が5月30日、サンパウロ州での高速道建設に伴う、民主社会党(PSDB)絡みの汚職で再逮捕されたばかりの重要容疑者、パウロ・ヴィエイラ・ダ・ソウザ氏(通称パウロ・プレッタ)に人身保護令を適用した。5月31日付現地紙が報じている。
 パウロ・プレッタ容疑者はサンパウロ州高速道開発局(DERSA)局長だった2009~11年に、サンパウロ大都市圏の高速道、ロドアネル建設に伴い、公金770万レアルを横流しした疑いを持たれ、4月6日に逮捕されていた。同容疑者はこの他にも、スイスの隠し口座に1億1300万レアル相当の預金をしていたことも報じられている。
 この時は、やはりメンデス判事が、5月初旬に人身保護令を適用し、逮捕処分を解いていた。
 同容疑者は5月30日午前、証拠隠滅の疑いで再逮捕された。今度は自身の娘を含む、ほかの2人の容疑者と共に逮捕された。
 だが、同日夜、メンデス判事は、「再逮捕命令は、(自分が出した)人身保護令に反す」としてパウロ・プレッタ氏を再び釈放した。
 メンデス判事は、政治家や企業家の容疑者に人身保護令を適用しすぎることや、PSDBの政治家との蜜月ぶりをかねてから批判されている。