現在ブラジル国内サッカー界で大いに話題を呼んでいるサントスFCのロドリゴ(17)が、3日の全国選手権第9節ヴィトリア戦で、17歳4カ月でのハットトリックを決めた。
3月のクラブチーム南米選手権、リベルタドーレス杯でいきなりゴールを決めて一躍脚光を浴び、開幕前から注目されていたロドリゴだが、この日の3得点で全国選手権通算5点目となり、得点王争いでも2位タイだ、
早熟であることに加え、同じサントスFCの選手であったことから、ロドリゴはネイマールと比較され続けている。これまで彼は、「公式戦出場」「公式戦初得点」でも、ネイマールより若い年齢で達成してきたが、ハットトリックもネイマールより早かった。ネイマールがハットトリックをはじめて記録したのは、18歳9カ月だった2010年11月のことだった。
こうした活躍により、ロドリゴには、ネイマールも所属した名門FCバルセロナが、早速契約に向けて動きはじめている、ロドリゴの存在はもうスペインでも知られており、同国の大手スポーツ紙マルカも「〝ヌエーヴォ(新しい)・ネイマール〟がハットトリック!」と大きく報じている。
現在ブラジルでは、ロドリゴより半年年上のヴィニシウス・ジュニオル(フラメンゴ)がレアル・マドリッドと契約したことで話題を呼んでいるが、バルサ側は「ヴィニシウスJr.以上の実力を持つ新星だ」としてライバルのレアルへの挑発も行っている。
ちなみに、ヴィニシウスJr.も今季ここまで4得点。ロドリゴとのライバル対決も注目されている。
奇しくもこの日、怪我明けのネイマールがイングランドで行われたW杯に向けた親善試合で得点をあげたため、メディアの目はほぼ全てそこに注がれてしまったが、その裏で、ブラジルサッカーの歴史は次世代スター誕生に向けて、着々と動きはじめている。(4日付トルセド―レス・サイトより)