ブラジル地理統計院(IBGE)は5日、4月の月次工業調査―生産部門(PIM―PF)を発表。4月の工業生産は3月比0・8%増だったと5日付現地サイトが報じた。
今年3月の工業生産は2月比で0・1%ダウンだったこともあり、4月の結果は関係者に一定の安堵感をもたらした。
今年4月の結果を昨年4月と比べた場合は8・9%増だった。これで12カ月連続での前年同月比増で、2013年4月に記録した9・8%に次ぐ、上げ幅だった。
また、今年に入ってから4月までの工業生産の累積増加率は4・5%で、昨年5月から今年4月までの直近12カ月間の累積増加率は3・9%だった。
直近12カ月の累積増加率は、4・5%だった2011年5月に次ぐ好結果だ。
四大工業部門別では、自動車、TV、家具などの耐久消費財の伸びが一番大きく、2・8%増を記録。生産機械設備・運搬・運送機器を含む資本財は1・4%、加工過程を経た製品で、生産活動における原材料や燃料、動力または消耗品として使用される中間財部門が1%、耐用年数が1年未満の半耐久、非耐久消費財が0・5%と、それぞれ、生産高が増大した。
「4月の+0・8%は、事実上今年初めてのポジティブな結果と言えるが、まだ1月に記録した、マイナス2・1%を挽回するには足りない」とIBGEのアンドレ・マセード氏は語った。
タグ:自動車