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《ブラジル》RE作戦=労組でも政治家絡みの汚職=連警が贈収賄の例あげる=労働省への登録で30万レ

ジョヴァイル・アランテス下議(Antonio Augusto/Câmara dos Deputados)
ジョヴァイル・アランテス下議(Antonio Augusto/Câmara dos Deputados)

 【既報関連】労組と労働省の間での贈収賄工作捜査である、連邦警察の「レジストロ・エスプリオ(RE)作戦」で、大型労組の労働者連合(UGT)が労働省職員らへの贈賄を行っていた証拠と見られる金の動きが判明した。6日付現地紙が報じている。
 連警が5月30日に敢行したRE作戦は、UGTなどの労組が、労働省職員らに賄賂を払い、新しい労組の登録を優先的に行わせていた容疑に関するもので、労働省内の人事に関与した下院議員や元議員らにも捜査の手が伸びていた。労働部門の政治家らは、登録優遇などの好条件と引き換えに、選挙時の協力や、議員らがコントロールしている労組への加入を求めていた疑いがある。
 5日に明らかにされたのは、中央労組で第3位の規模を誇るUGTが、傘下の組合に対して、労働省職員らに支払わせる賄賂用らしき金、30万レアルを振り込んだことなどだ。
 連警によると、30万レアルが振り込まれたのはUGT傘下のサンパウロ州飲食店従業員組合(SINTRARESP)で、2015年5月15日に振り込まれた金は2日後に引き落とされた。
 SINTRARESPはこの2カ月ほど前、労働省への組合登録を終えている。新しい労組の登録は、通常なら数年かかるが、SINTRARESPの登録はわずか4カ月で終了している。
 連警は、UGTがSINTRARESPに振り込んだ30万レアルが、労働省の関係者や仲介した政治家などに払われたと見ている。
 UGTの場合は、会長のリカルド・パター氏が一連の工作の中心になったと見られている。同氏は、複数の労組が合併してUGTが結成された2007年から会長職にある。2011年には、新設された社会民主党(PSD)に入党している。
 RE作戦では既に、労働省労働関係調整局元局長のカルロス・ラセルダ容疑者と、同氏の右腕だったレオナルド・カブラル容疑者の2人が逮捕されている。また、ジョヴァイル・アランテス下議(ブラジル労働党・PTB)や、大型労組フォルサ重鎮のパウリーニョ・ダ・フォンセッカ下議(連帯・SD)といった政治家にも捜査の手が及んでいる。
 特にPTBとSDの2政党は、今回の贈収賄工作の中心になったと見られている。ラセルダ氏はパウリーニョ氏の推薦で任命された人物だ。
 PTBは代々の労働相を送り出してきており、労働関係での影響力が強い政党だ。

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