サンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長(民主社会党・PSDB)が、自分の右腕的存在である秘書室長の母親を市役所が関与する企業に就職させた疑惑が浮上している。7日付現地紙が報じている。
疑惑がささやかれているのは、市長付秘書室長のグスターヴォ・ピーレス氏(26)の母親のエリザベッテさん(60)だ。エリザベッテさんは公立校の教師だったが、3月にバス運営公社のSPトランスの運営スタッフとして再就職した。
エリザベッテさんは公立校教師としての退職金1万314・88レアルを受け取っているが、この就職で収入はほぼ倍の月々2万918・88レアルとなった。
コーヴァス氏はこの4月に副市長から市長に昇格したが、グスターヴォ氏も同じ日に市長付秘書のとりまとめ役となった。現在は毎日のように市長と会合を持ち、市長と局長らの間の仲介役的な役割も果たしている。
グスターヴォ氏は、以前からコーヴァス氏の親友として知られており、コンサートや食事、国外へのバカンス旅行にも一緒に出かけるほどの仲だという。