今年もサッカーの欧州チャンピオンズ・リーグを制した世界一軍団、レアル・マドリッドが、ブラジルサッカー界の宝二つを狙い撃ちしようとしている。
一つめは、現在ブラジル国内でセンセーションを巻きこしている、17歳の新星ロドリゴ(サントス)だ。弱冠17歳にして、ブラジル国内リーグ9試合消化でハットトリックを含む5得点。南米選手権のリベルタドーレス杯でも得点を記録済みと、本家ネイマールが17歳だった時をも上回る勢いで活躍を続ける〃ネイマール2世〃。ハットトリックを達成した直後には、早くもFCバルセロナが追いかけ始めていると、スペイン国内でも話題となっていた。
そこに、「ライバルに宝を取らせてなるものか」とばかりに割って入ろうとしているのが、宿敵のレアルだ。
一部のメディアによると、レアル側がサントスに対してロドリゴ獲得オファーを出しているが、そのオファー額は、移籍金4500万ユーロ。バルサが払おうとしている2千万ユーロの倍以上の額だ。
日本をはじめ、一部の国では「レアルがロドリゴ獲得」とも報じられているが、8日現在、ブラジル国内では、「獲得」とまで報じているメディアはない。
レアルは昨年も、ロドリゴより半年年上のもうひとりの若手のホープ、ヴィニシウス・ジュニオル(フラメンゴ)にほぼ同額のオファーを出し、獲得に成功している。
同一チームに「ブラジルサッカー界の未来の大器」が同時に2人入団するかは未定だが、サントス側は、ネイマールが2013年にバルサに移籍した際の移籍金の支払に不満を抱いており、「あと6千万レアルの支払がない限り、バルセロナとの交渉には応じない」としている。
レアルが狙う二つめの宝は、セレソン監督のチッチ氏だ。7日、スペインのラジオ局「ラジオ・サグレス」は、チッチ氏がレアルから監督就任のオファーを受けた、と報じた。
レアルは監督をつとめていたジダン氏が、チャンピオンズ・リーグを制した直後の5月31日に突如辞任し、監督の席が空席となっていた。
だが、その一方で、ブラジル・サッカー連盟も、チッチ氏のセレソン監督の契約をさらに4年延長したい意向があるため、チッチ氏の判断が注目されている。(8日付アゴーラ紙などより)
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