ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 軍が治安に介入して以降も動乱が収まらないリオ市で、7日未明に悲劇が起こった。軍警のドウグラス・フォンテスさんさん(35)が、車で恋人を家まで送る途中、車を狙った5人組の強盗に囲まれ、軍警だとわかったために殺されたのだ。さらに、知らせを受け、別れた夫と共に法医学研究所に出向いた母親のマリア・ジョゼさん(56)も、息子の遺体を確認した途端に心臓麻痺を起こし、病院に運ばれたが亡くなってしまった。数時間の内に息子と妻を失ったマヌエル・ゴンサウヴェスさんは8日、涙の内に2人の葬儀を執り行ったが、治安の悪さが、時としてこうした連鎖的な悲劇も起こしてしまうのが空しい。
     ◎
 セアラー州チアングアーの高校で7日、イアゴ・バストス・メンデスさん(16)が充電中の携帯電話に触れた瞬間に感電し、病院に運ばれたが、そのまま息を引き取る事故が起きた。イアゴさんは情報処理の授業中、コンピューターの電源差込口を使って携帯電話の充電を行っていたが、電話がかかってきたために、応対しようとして感電したという。どこででも起きそうな出来事だけに、何が原因だったのかが注目される。
     ◎
 サッカーW杯の調整のためにウィーンに滞在中のブラジル代表チームは、明日10日、オーストリアとの親善試合を行う。この試合には本番さながらのベストメンバーで臨むとのことだ。それを目前に控えた7日、名門マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めたばかりのフレッジが、練習中に足を痛める怪我をした。くれぐれも故障には注意を。