ブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スル州の天候が11日から荒れており、強い雨と強い風により、少なくとも21市で被害が出ている。
同州防災局が12日午前11時台に発表したところによると、被害が大きかったのは同州北部で、シリアコ市とサランジ市では死者も出た。シリアコでの死者は53歳の男性、サランジでの死者は70歳の女性で、共に自宅が崩壊して、家屋に直撃されたという。
この時点で被害が報告された家屋や建造物は984軒で、豪雨と強風で樹木や電信柱が倒れた例と、屋根が引き剥がされた例が大半だという。
11日夜から12日未明にかけては、同州北部を中心に、落雷も見られた。ロンダ・アウタ市では、コミュニティの集会所と教会が全壊した。
また、同州北西部のアグアサンタ市では、雹や強風によって屋根が壊れる家屋も出た。ただし、負傷者は出ていない。
州都のポルト・アレグレでは、6月の平均雨量の半分を超える74ミリの雨が降った。消防や防災局は豪雨に伴う川の増水などを案じている。
国立気象観測所によると、この雨と風は12日夜まで続く見込みだが、12日午後から13日にかけて、段々弱まってくるという。
同州の電力会社RGEとRGEスルによると、両社が担当する地域ではかなり広範囲で停電が起きたという。だが、同州電力公社(CEEE)の担当地域では局地的な停電で済んだようだ。(12日付G1サイトより)