12日は「恋人の日」だったブラジル。他の国では2月14日のバレンタイン・デーがそれにあたるのに、なぜブラジルだけ違うのか。その疑問に同日付G1サイトが答えているが、なんとジョアン・ドリア前サンパウロ市市長と同名の同氏の父が絡んでいるという。それによると、1948年、当時、サンパウロ市の大手広告会社社長だったドリア氏の父は、毎年6月は売り上げが落ちるため、その対策として、「母の日」などを参考にして「恋人の日」を作ったところ、これが功を奏し、以後、習慣化したという。ドリア家の商才は伝統的なものなのか。なお、日本のバレンタインのチョコレートを送る習慣も、このような商戦上の理由によるものだ。
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今日13日は、サッカーの全国選手権、第12節の全10試合中9試合が行われる。また、W杯開催期間中につき、これをもって、同選手権1部リーグはいったん1カ月にわたる休みに入る。普段は他の国では例を見ないほど、週2回、きっちりと試合予定が入っている状況を考えると、この期間は貴重な休息期間となる。次の第13節は、W杯が終わった直後の7月16~18日に試合が行われる予定だ。
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12日付アゴラ紙によると、サンパウロ市西部のピニェイロスからヴィラ・マダレーナに至る地域では、この15日間で略奪行為の被害に遭ったバーが3軒もあったという。このあたりは、市内でも有数の若者が多く集まる地域で、バーやレストランが多数、店を構える地域なので注意が必要だ。そうでなくても、これからはW杯もはじまり、人が集まる機会が増えるから、なおさらだ。