最高裁は12日、労働者党(PT)党首で上議のグレイシ・ホフマン被告と、同氏の夫で元企画相のパウロ・ベルナルド被告の収賄容疑などでの裁判を19日に行うことを決めた。13日付現地紙が報じている。
グレイシ被告は、2010年に上院議員選に出馬した際、ペトロブラスとの事業契約締結の見返りとして、企業家のエルネスト・クグレル・ロゴリゲス氏から100万レアルの賄賂を受け取ったとされ、収賄と資金洗浄の嫌疑がかけられている。ベルナルド被告は賄賂を支払うよう頼んだ疑いがかけられている。
この件は、ラヴァ・ジャット作戦の仕掛け人のひとりと目されている元ペトロブラス供給部長のパウロ・ロベルト・コスタ氏と、闇ブローカーのアウベルト・ユセフ氏の報奨付供述で明らかになった。
同件の審理は最高裁第2小法廷で行われ、同裁のラヴァ・ジャット作戦担当報告官のエジソン・ファキン判事をはじめ、セウソ・デ・メロ、リカルド・レヴァンドウスキー、ジウマール・メンデス、ジアス・トフォリの計5人で審理する。
この裁判では上告が可能だが、ルーラ元大統領が逮捕中の今、同氏の大統領選出馬を実現させるための旗振り役となっているグレイシ氏が有罪となれば、PTへのダメージはかなり大きい。