ホーム | ブラジル国内ニュース | エルサルバドル=ブラジル人の元大統領夫人逮捕=巨額贈収賄工作への参加容疑

エルサルバドル=ブラジル人の元大統領夫人逮捕=巨額贈収賄工作への参加容疑

 12日、中米の国エルサルバドルで、ブラジル人で元大統領夫人のヴァンダ・ピグナット容疑者が、資金洗浄の嫌疑で逮捕された。14日付ブラジル国内紙・サイトが報じている。
 これは、ルーラ氏やジウマ氏(共に労働者党・PT)の大統領選選挙参謀だったジョアン・サンターナ氏に絡む事件で、同氏が2009年のエルサルバドル大統領選で、マウリシオ・フネス氏(結果、当選)のキャンペーンを手がけたときのものだ。
 フネス氏はこの選挙では3億5100万ドルの公金を横流ししたと見られており、ピグナット氏はその内の16万5千ドルを資金洗浄した疑いを持たれている。
 ピグナット氏の逮捕命令は先週出ていたが、同氏はガン闘病中の上、腎不全で首都サンサルバドルの病院に入院していたために延期されていた。
 ピグナット氏は1980年代のPT設立準備時からのメンバーで、1992年にエルサルバドルに移住。そこでフネス氏と結婚していた。
 フネス氏は2014年に退任し、その直後にピグナット氏と離婚した。ピグナット氏は、現大統領のサルバドール・サンチェス・セレン氏の政権で、社会統合局長もつとめていた。