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《サンパウロ州》アラサリグアマ市=行方不明少女遺体で発見=7キロも離れた森の中で

 サンパウロ州内陸部アラサリグアマ市で、今月8日の午後1時半ごろを最後に行方が分からなくなっていたヴィトーリア・ヴァスさん(12)の遺体が、16日に、行方不明現場から7キロほど離れた森の中で見つかり、翌17日にはアラサリグアマ市市営墓地で葬儀が行われたと17、18日付各紙・サイトが報じた。
 ローラースケートで遊ぶために家を出たが、それ以来帰らなかったヴィトーリア・ヴァスさんの遺体は、空き缶拾いの男が発見した。男の連れていた犬が男を森の中に引っ張りこむと、ヴァスさんの遺体があったという。ヴァスさんは行方不明になった時と同じ服を着ており、ローラースケートも遺体の傍らに置かれていた。
 遺体はその日の内に鑑定に掛けられ、17日午前に行われた葬儀には、遺族や級友など、大勢の市民が駆けつけた。
 警察はヴァスさんが誘拐され、殺害されたと見ているが、死因については断定を避けている。
 警察は15日、「ヴァスさんが行方不明になった当日、一緒にいた」と供述した男を逮捕した。この男は逮捕に先立って行った事情聴取で矛盾する供述を続けており、警察が関与を疑っている。
 ヴァスさんの死の背景には、「薬物密売者が、薬物代を未払いの人間の家族とヴァスさんを混同した」や「ヴァスさんの親族の誰かが恨みを買って、復讐の対象にされた」など、諸説があがっているが、警察は捜査内容を公表していない。