22日朝9時(ブラジリア時間)より、ロシアのサンクトペテルスブルグでロシアW杯のブラジル代表第2戦、対コスタリカ戦が行われる。
ブラジル代表は、17日に行われた初戦の対スイス戦を1対1で引き分け、W杯の初戦としては10大会、40年ぶりに勝利を逃した。ブラジルでは、優勝以外は全く賞賛されないだけに、一次リーグを突破して決勝トーナメントに進出するためにも、是非勝利したいところだ。
初戦でまさかの引き分けとなり、勝ち点1に終わってから、ブラジル代表は第2戦までの4日間で、王者らしからぬ動揺を見せた。
「スイスの同点ゴールの前に反則があった」と意見書を出すも、「判定は正当で、審判同士の会話記録の公開も拒否」と国際サッカー連盟(FIFA)にはすげなく対応を断られ、19日にネイマールが右足首の痛みを訴えて練習を途中で切り上げると、ブラジル中のマスコミが騒然となった。
幸いにもネイマールは20、21両日の練習メニューを全てこなした。とはいえ、2月末の負傷後、3カ月以上ぶりの実戦復帰から、まだ4試合目。調子は完全とは言えず、スイスに合計10回もファール(内4回はスイスの選手にイエローカード)されたのと同様の厳しいマークが第2戦でも予想される。
22日午後3時(ブラジリア時間)からは、同じE組のセルビア対スイス戦も行われる。セレソンにとってはコスタリカに勝つ事が第一だが、一次リーグを首位で突破するために、セルビア対スイス戦が引き分けに終わることも願いたいところだ。
ブラジルが2戦目を戦う前日(21日)は、同じ南米のライバル、アルゼンチンがクロアチアに0対3と屈辱的な敗戦を喫し、一次リーグ突破の可能性が極めて低くなった。
ブラジル国民の多くはアルゼンチンの敗戦で大いに溜飲を下げ、インターネット上ではアルゼンチンをからかう言葉や画像が大量に流れているが、実はブラジルも大いに危機感を感じるべき状況にある。
コスタリカは、アルゼンチンを破ったクロアチアほど危険な相手ではないが、油断は禁物だ。
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