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移民史料館=企業に改修プロジェクト説明会=約30人が参加、館内見学も

8階で説明する山下副委員長(提供写真)

8階で説明する山下副委員長(提供写真)

 ブラジル日本移民史料館の運営委員会(西尾ロベルト委員長)は、13日、同館改修プロジェクト説明会を開催した。同プロジェクトの資金援助を求めることを目的に行なわれ、25の日系企業、団体などから約30人が参加。現在工事中の8階は、眞子さまのご訪問にあわせて公開される予定だ。
 山下リジア副委員長、同プロジェクトの設計を担当したミナ・モンタジェン社の井上(いのうい)ジョアンさんらが改修工事の説明を行ない、7階と8階を案内した。
 改修工事は、4段階で行なわれ、まず8階の改修、次に9階の改修と7階入り口整備、続いて7階改修、最後に3階事務所の改修などが行なわれる見通しだ。
 伯トヨタ社の下村セウソ副社長は参加者に感謝を述べ、「私もここに来る度に祖先に思いを馳せている。トヨタも60周年という節目を迎え、日本移民との繋がりをもとに一緒に働いていきたい」とプロジェクトを支援する理由を説明した。
 MUFGバンクの木下誠頭取は「史料館は歴史を振り返る場所であり、私達も時間があれば出張者をここに案内する。今後、本社にも説明し、私達も協力していく予定だ」と意向を語った。
 説明会後は、9階でカクテルパーティーとなり、参加者らは歓談を楽しんだ。azbilブラジル社の根岸誠社長(54、東京都)は本説明会で10回目の史料館訪問となった。7階の初期日本人移民の家屋展示に特に関心を示し、「両親から聞いていた移民の話を思い出す」と振り返った。
 史料館については、「日本人の歴史を感じる。残していかなければならないものだが、支援についてはこれから検討していきたい」との考えを語った。