アウキミン=サンパウロ州知事時代の側近逮捕=ロドアネルでまた不正?=今度は元交通局長ら逮捕=北側の工事担当する企業も

連邦警察が21日、サンパウロ大都市圏の幹線道路「ロドアネル(環状線)」の北側部分の工事での不正に関し、ジェラウド・アウキミン氏が知事時代に州交通局長や交通開発公社(Dersa)総裁などを務めたラウレンセ・カーザグランデ・ロウレンソ氏や、該当区間の工事を担当する企業役員ら計14人を逮捕したと22日付伯字紙が報じた。
今回の汚職摘発はサンパウロ州でのラヴァ・ジャット作戦の一環で、「ペドラ・ノ・カミーニョ(道の石)作戦」と名付けられた。同作戦は、環状線の南側部分での不正摘発後に、北側部分の不正でも、関係者が証拠隠滅や証言者の口封じを図る可能性があるとして敢行され、逮捕令状15件と家宅捜索令状56件が出た。逮捕令状1件は、対象者が国外におり、執行できなかった。
今作戦に先立って行われた、南側部分の工事での不正摘発では、2007~10年に賄賂を受け取った疑いで、ロウレンソ氏の前任総裁だったパウロ・ヴィエイラ・デ・ソウザ氏(通称パウロ・プレット)が2度逮捕されたが、その都度、釈放されている。
今作戦で摘発された汚職は、OAS社とメンデス・ジュニオル社が担当する区間でのものだ。連警によると、入札時からわかっていたはずの岩の撤去が予想以上に困難で、予算を超える費用がかかるとして追加請求を出すなどの方法で、少なくとも1億3190万レアルの水増し請求が行われたという。
他方、国庫庁(TCU)は、環状線の北側6区間中、OASの担当区間の一つでの水増し請求額は2億2850万レアルなど、5区間で最大6億2500万レアルが不正に請求されたという。環状線北側部分44キロは2013年に着工、16年完成予定だったが、完成予定は19年に延び、総工費は99億レアルに達する見込みだ。
Dersaを巡る不正摘発は、外注企業の元従業員の告発や、水増し工作に基づく追加の請求書に署名するのを拒んで解雇された現場主任らの証言を基に進められた。
ソウザ総裁時代に不正が告発され始めたのを受け、州政府事務局長のタウロ・デ・カストロ・アブレウ氏の推薦で、Dersa浄化の役目を負って総裁に就任したのがロウレンソ氏だった。
しかし、入札での不正や組織的な犯罪はその後も続いていた事が、TCUの監査などで明らかにされた。Dersa職員によると、予算や経費をまとめた表の改ざんは、上層部から直接の指示が出ていたという。
ロウレンソ氏と、同氏をDersa総裁に推薦したアブレウ氏は、アブレウ氏が州保安局長時代から共に仕事をしてきた仲で、アブレウ氏が州交通局長就任時にロウレンソ氏も引き抜かれた。
アブレウ氏はアウキミン氏が知事時代に州政府の事務局長に異動。ロウレンソ氏はアウキミン氏が退任するまで交通局長を務めていたが、その後はサンパウロ電力会社総裁に就任。今回の逮捕劇後、電力会社総裁職を辞任した。