14日からロシアで開催中のサッカーW杯。ブラジル代表(セレソン)は22日にサンクトペテルスブルグで行われたコスタリカ戦を2対0で制し、大会初勝利を手にした。
初戦となった17日のスイス戦を1対1で引き分けたセレソンは、一次リーグ突破のために是非とも勝利が欲しい状況でコスタリカ戦を迎えた。
今大会はドイツやアルゼンチンなど、優勝経験国が伏兵に足元をすくわれる展開が続き、セレソンにも、相当な精神的重圧がかかっていた。
グループEの中で最も実力が劣ると思われていたコスタリカだったが、初戦のスイスの健闘に勇気付けられたのか、前半は、守備的布陣と厳しいあたりで、セレソンに得点を許さなかった。
どうしても勝利が欲しいセレソンは、後半からダグラス・コスタやフィルミーノなど攻撃的な選手を次々に投入し、多くの好機を作り出したが、コスタリカのゴールキーパー、ナヴァスの好守にも阻まれ、得点を上げられない時間が続いた。
後半30分過ぎには、ネイマールがペナルティエリアでコスタリカのディフェンダーに引っ張られ、一旦はペナルティキックとされたが、ビデオで確認した主審が判定を覆し、0対0のまま後半45分も終了。6分の追加タイムに突入した。
均衡が破れたのは追加タイム1分。初戦でも得点していたコウチーニョが、コスタリカゴール前の混戦で最後に押し込んで先制した。更に、同点を狙って前がかりになったコスタリカの隙を突き、ネイマールが追加タイム6分にダメ押しとなる2点目を決めた。
ブラジルと同じE組に所属する、スイスとセルビアの対戦もその後行われ、スイスが2対1で勝利した。
これでE組は全チームが2試合ずつ消化し、ブラジルは、1勝1分の勝ち点4。得点3失点1で得失点差は+2と、E組首位に立った。スイスは勝ち点4で並ぶも得失点差+1でブラジルに首位の座を譲った。3位セルビアは1勝1敗の勝ち点3で得失点差は0、4位コスタリカは0勝2敗の勝ち点0となった。
E組の最終戦、ブラジル対セルビア、スイス対コスタリカの試合は、共に27日の午後3時(ブラジリア時間)に行われる。ブラジルはセルビアに勝つか引き分けならグループ2位以上となり、決勝トーナメント進出が確定する。