【既報関連】5月3日に、闇為替ブローカー摘発のため、連邦警警が〃カンビオ・デスリーゴ〃(CD)作戦を行った。
それ以来逃亡を続けているブラジルの大物闇為替ブローカー、ダリオ・メッセルに、出頭して捜査に協力する意思があると、24日付ブラジル現地紙が報じた。
パラグアイに潜伏している可能性もあるメッセルは、ブラジル、パラグアイで指名手配されている。メッセルの弁護士は「出頭は条件次第。身柄を拘束されることなく、自由の身で取調べを受けることを望んでいる」と語った。
メッセルは不在のまま、資金洗浄、国外資産隠しを目的とした犯罪組織形成の容疑でブラジル検察に起訴され、6月15日に被告となった。
他方、パラグアイ当局も、ブラジルでのCD作戦を受けて捜査を立ち上げ、同国内にあるメッセルの個人口座や法人口座を凍結した。メッセルがパラグアイで出頭した場合は同国で裁きを受け、その後にブラジルへ国外追放されるが、パラグアイでの裁判や司法手続きは数年間かかる可能性がある。
メッセルの弁護士によると、「全てを供述してもよいが、首筋にナイフを突きつけられたくないと語っている」という。
アッスンソンのパラグアイ当局と合意を結べば、パラグアイで出頭しても、迅速にブラジルに国外追放してもらえる(つまり、早くブラジルで裁きを受けることもできる)とブラジル当局にほのめかし、その交換条件として自分に有利な条件をメッセルは引き出そうとしているのだ。
しかし、メッセルはパラグアイのカルテス大統領と友人関係にある事から、パラグアイでは、「メッセルを同国内で捕らえ、裁判にかけるべき」との世論も強い。
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