ホーム | 日系社会ニュース | 「消えた桃源郷 半ば発狂」=移民の辛苦をラップで表現

「消えた桃源郷 半ば発狂」=移民の辛苦をラップで表現

移民史料館にある初期移民の家屋を再現した展示の前で歌うREIさん

移民史料館にある初期移民の家屋を再現した展示の前で歌うREIさん

 【既報関連】ブラジルをテーマに活動するミュージシャン「REI CAPOEIRAP」さんが、日本移民110周年を記念した楽曲を制作。17日、動画サイトYOUTUBEに公開した。楽曲名は『サウージ、サウダージ(Saúde, Saudade)』。初期移民の苦難と母国への望郷の念を歌っている。
 「自ら命絶つ者もいた ハンパじゃねぇ 過酷なeveryday」。ラップ調で歌われるのは、故郷に錦を飾ることを夢見ていた日本移民たちが、ブラジルの過酷な環境に打ちひしがれる様。後半では現代の日系社会や日本食を取り上げ、連綿と続く日系移民史を表現した。
 楽曲に併せた動画はサンパウロの東洋街や、東京、神戸、名古屋大須、ブラジル人が多く住む静岡県浜松市、群馬県大泉町などで撮影された。REIさんは「日本とブラジルを行き来してる感じや、各地を駆け巡るようなイメージで制作した」とコメントしている。
 また、「多くの日系人、日本人、非日系のブラジル人の皆さんに知っていただき、好まれる楽曲になってくれれば」と期待を込めた。
 楽曲はYOUTUBE(https://youtu.be/x1t5GKMnhVE)で聞くことができる。他にも、iTunes、Amazon、Spotifyの各デジタルストアで配信中。日本移民110周年記念ロゴの使用許可を受けており、売上げの一部は移民110周年記念式典に寄付される。