独立行政法人国際協力機構(JICA)のブラジル事務所に門屋篤典次長(43、京都府)、サンパウロ出張所の武田浩幸企画調査員(石川、57)が着任、17日、挨拶のため本紙を訪れた。
ドミニカ共和国次長を経て、ブラジルに赴任した門屋次長。ドミニカには約1千人の日系社会があり、支援を行ってきたという。「ブラジルには世界最大の日系社会がある。首都から日系社会の支援をしていきたい」と意気込んだ。
また、武田調査員は、安全管理の企画調査員としてはブラジル第一号。16年7月にバングラディッシュの首都ダッカの襲撃テロに巻き込まれJICA関係者7人が亡くなったことから、人員の安全確保のために新設された職務で、比較的危険性のある国や地域に優先的に派遣されているという。
JICAボランティアが100人体制と増員されるなか、全伯に居住する隊員の安全確保は最重要課題。武田調査員は「ブラジルに来るのは92年以来。ホッとする場所だ」と喜びを見せる一方、「これまで様々な緊急事態を経験してきた。それを活かし、人員の安全確保に努めたい」と気を引き締めた。
タグ:サンパウロ