ブラジル中銀=今年のGDP成長率予測を見直し=2.6%から1.6%へダウン
28日発表のブラジル中銀の四半期インフレ情勢報告書(RTI)によると、今年の国内総生産(GDP)成長率予測は、3カ月前の予測より1%ポイント(P)ダウンの+1・6%だったと、29日付現地各紙が報じた。
政府の財政状況の悪化や、5月下旬に発生したトラックストの影響を受け、下方修正された。
民間の金融市場関係者の間では既に、今年のGDP成長は+1・55%程度との予想が出ていたが、中銀の見方もそれに近付いたことになる。
中銀の政治経済部長カルロス・カルヴァーリョ氏は、今年第1四半期のGDP成長率+0・4%が想定より低かったことを原因に挙げたが、民間投資顧問会社のエコノミストは、「第1四半期のGDP成長率はそれほど悪かったとはいえない」とし、ドル高やトラックストによる国家財政悪化の方が、予測の下方修正に影響したと見ている。
中銀はRTIでも、経済基本金利(Selic、現行年利6・5%)に関する基本見解を再表明した。ゴールドファジン総裁は、「複数の不確定要素があり、今、『将来的に金利をどうする』と発言するのは適切ではない」と語った。
また、政府系研究所の応用経済調査院(Ipea)も、今年のGDP成長率予測を+3・0%から+1・7%へと引き下げた。同院では、2019年のGDPは+3・0%と予測している。
Ipeaのマクロ経済政策部長のジョゼ・ソウザ・ジュニオル氏は、「第1四半期の低調による成長予測の見直しは規定路線だったが、国内要因と国外要因が重なり、見直し幅が大きくなった」と語る。
ジュニオル氏は、今月政府が発表した、社会統合基金/公務員財形計画(PIS/PASEP)の休眠口座の資金引出し解禁が、昨年の「勤続期間保障基金(FGTS)休眠口座引出し解禁」同様に消費を活性化させ、今年の第3四半期以降の経済指標に影響を与えるのではと見ている。