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《ブラジル》サンタクルス病院=フジフィルム新製品の説明会=がんの早期発見が可能に=プロジェト・ショウルーム

説明中の丸田医師

説明中の丸田医師

 サンタクルス病院(石川レナト理事長)が26日午後、同病院によるプロジェト・ショウルームの新製品説明会で、新しく導入されたフジフィルム社の内視鏡ELUXEO7000を発表した。野口泰在サンパウロ総領事、齊藤憲博フジフィルム中南米地域営業統括、JICAの佐藤洋次長らが出席した。
 サンタクルス病院が進める「プロジェト・ショウルーム」は同病院に導入された日本製の医療機器を、当地の医療関係者に紹介するもの。同病院での事例などを参考に、他医療機関への導入を狙いとする。
 挨拶に立った石川理事長は同病院設立の経緯を述べ、「日本企業、政府の協力により我々も発展し続けることができる」と感謝を述べた。
 野口総領事は「ブラジルのような新興国では医療が必要とされている。皆さんのチャンスであり日本のアピールの機会にもなる。皆さんのさらなる発展を期待する」と語り、挨拶とした。
 同病院内視鏡部門の丸田ルイス医師が製品の紹介を行なった。ELUXEO7000は画像処理機能により、患部のわずかな色の違いを強調して炎症を診断しやすくする「LCI」が搭載されている。がんなどの早期発見がしやすくなるほか、そのまま切除などもできるそうだ。
 齊藤南米地域営業統括(30、東京都)は「ELUXEO~」の導入に「日本らしい技術がブラジル医療界に導入されたことで、ブラジル国民の生活の質向上に繋がれば」と期待した。